なぜ、あの政党の議員たちのホームページの検索評価が悪いのか?

Googleの検索に対するロジックの大半は対外的に明示されておらず、そのほとんどは観察者の所見などを集める形で大体の傾向がつかめると言った感じです。
よって、指標とされている数字やガイドラインの大半は「おそらくこうだろう」という多くの経験値によって構成されていることが多いです。

何しろGoogleの検索エンジンはもはや「神」ですから、そう易々とその実態であるロジックを明らかにできないわけです。

と言うことで、今回はまず「Googleの同一ドメイン内の結果表示数制限について」に話します。
これは検索結果を同一のドメインのコンテンツで独占することがないように、それぞれの検索に対する結果表示について、同一ドメインからの表示数に制限を掛けているという話です。
では、その数は幾つでしょうか?。
実はその答が明らかにされていないんです。
制限が行われていることは確かですし、一時期は「同一ドメインから2ページ」という情報が流れている時期もあったようです。
私が本などで読んだときには、4ページ、5ページという記述を目にした記憶があります。

そこで実験してみました。

松戸市には某政党の市会議員が10人います。
そのうち1人が独自ドメインで、残りの9人は党の同一ドメインのサブディレクトリにホームページを開設していました。
そこで、「松戸市議会議員 ○○党」という検索ワードで検索を行ったところ、この9人のうち、同一ドメインのサイトから検索結果が表示されたのは、2人だけでした。
ワードを「○○党 松戸市議会議員」に変えたところ、6人+党の選挙速報ページの合計7ページが結果表示されました。

このように、同一ドメインでは、検索結果として表示されないケースが存在するのは確かです。
比較表で見た場合、この某政党のような同一ドメインの例では「松戸市議会議員」というワードでの検索に対し、同一ドメインと言うことで、それだけで「圏外」となっているケースがあるということですね。
これが某政党議員の検索結果の判定が良くない原因の1つだと思います。


調査を継続した結果、最近のGoogleは検索者の意図を勘案するようになり、同一ドメインであっても複数の表示が妥当である検索と判断した場合は、同一ドメインからの結果を多量に表示するように緩和されているようです。
(アマゾンの商品ラインナップが多量に表示される例など)

このように一律にいくつ、という制限はなくなったようですが、私が行った「松戸市」の検索の例では、対象者の全部が表示されることはなかったです。
一方、同じような検索を市川市議会議員を対象に行うと、こちらは表示順位の問題はあるものの、一通り、全員(同一ドメインは7名)のサイトが検索表示されました。
個別での調査が必要なようです。

【現時点でのまとめ】

  1. Googleの同一ドメイン内の表示制限はかなり緩和された
  2. 但し、表示制限自体は存在している
  3. 具体的な制限数は明らかでなく、検索者の意図を勘案して運用されている

 

(2016/09/13 追記)