研究レポート

議員ホームページの調査・分析でわかったことをレポートしていきます。

研究レポート一覧

【地方選挙におけるネット戦略(5)】

何回かに分けて、先日の東京都議会選挙で得た私の学びをこちらで公開している、今回はその5回目です。
(もちろん肝心な部分はオープンにできませんので、気になる方は個別にご相談下さい)

ここのところ、SNSに関する話題を続けていますが、今回もその関連で、「良い投稿・悪い投稿」について書きます。

先日の東京都議会選挙で、多くの候補者がFacebookやTwitterなどのSNSを利用していました。
その投稿内容を分析してみると、当選した人の投稿と落選した人の投稿に、それぞれ特徴的な傾向があることがわかりました。

それは、「オリジナルコンテンツを発信しているか?」、ということです。
落選した人の多くは、そこまでの余力がないからか、選挙運動の期間が進むに連れて投稿数が減っていきます。
そして、支持者やお友達の投稿を単にシェアする投稿ばかりになっていました。

この傾向が当落にどう紐付いているのか、私自身まだ推論が十分な状態ではありませんが、選挙期間中は何とか頑張って、オリジナルコンテンツの投稿を重視いただけたらと思います。

それと、ただダラダラとした垂れ流しのライブ動画はほとんど見てもらえません。

<つづく・・・>

2017年7月17日 | カテゴリー : 研究レポート | 投稿者 : hironori@hideshima.org

【地方選挙におけるネット戦略(6)】

何回かに分けて、先日の東京都議会選挙で得た私の学びをこちらで公開している、今回はその6回目です。
(もちろん肝心な部分はオープンにできませんので、気になる方は個別にご相談下さい)

選挙のタイミングはほとんどが4年周期ですから、もし身近に選挙を控えた2度目の選挙の候補者がWebサイトをお持ちの場合は、ほぼ4年が経過しているということになります。
もちろんそれ以前に当選し、それ以上前からWebサイトをお持ちの方はもっと注意が必要な、この約4年間の変化についての話題です。

この約4年間に起きたWeb界の最も大きな変化は「スマートフォン」の普及です。
4年前は持っている人がまだ少なかったスマホも、もはや過半数の人が所有し、使用しています。
実際に使用されている端末別のWebの閲覧数は、全体ではパソコンよりもスマホの方が多い状況になっています。

もちろん、Webサイトの特性により異なりますが、緊急性があるものや、移動途中でも検索が必要なものなどは、スマートフォンからのアクセスの方が多く、また女性や若い人はスマートフォンを利用する割合が高いのが特徴です。

もし、4年前などに作って、せっせと更新していても、スマートフォンレイアウトに対応していないと、半数以上の人には見てもらえない可能性があります、よ。

<つづく・・・>

2017年7月18日 | カテゴリー : 研究レポート | 投稿者 : hironori@hideshima.org

【地方選挙におけるネット戦略(7)】

先日の東京都議会選挙で得た私の学びをこちらで公開している、今回はその7回目です。
(もちろん肝心な部分はオープンにできませんので、気になる方は個別にご相談下さい)

実際に自分のWebサイトをじっくりと見ていない人は多いようです。
仮に、自分自身でサイトの更新を行っている人でも、他の人がどのような見方をしているのか、そのあたりの想像力が不足しているようです。

例えば、パソコンでは見ているものの、スマートフォンではどのような見え方をするのか気が付いていない。
また、自分はその情報にたどり着けても、他の人には分かりにくい構造で、肝心の情報にたどり着かない例など。

平均的に1回のアクセスで、訪問者が閲覧するページ数は、わずか2ページです。
もちろん、これに満たないサイトもたくさんありますし、この数値は平均ですから、多くの場合はトップページのみでそのサイトから離脱してしまっています。
思ったほど見てもらえず、わずか2ページの間に目的の情報にたどり着かないと、訪問者の満足度は得られないわけです。

しかもその情報というのは、発信者が知らせたい情報ではなく、訪問者が知りたいと思っているものですから、そこには必ず差があって、それを補うものが想像力だと思います。

「利用者目線」
是非サイトを訪問してくれる人の立場を想像してみて下さい。
私の直接的なお客様は仕事をくださる方ですが、最終的なお客様はそのサイトに来てくださる訪問者だという気持ちをいつも持っています。

今回は、ネット選挙に限らず、一般的な情報の紹介でした。

<つづく・・・>

2017年7月18日 | カテゴリー : 研究レポート | 投稿者 : hironori@hideshima.org

キャッチコピーでの検索は無視しても良いでしょう

一般の有権者が議員のホームページを検索して見てみるケースを考えてみましょう。

1)チラシや看板で見た、「名前」から検索するケース

この場合、候補者のホームページが存在すれば、検索の上位で当該ホームページが表示されるはずですので、あまり問題はないと思います。

2)「○○市 市議会議員」などの検索用語で検索するケース

この場合は、それぞれのサイトにおける検索の強さが影響します。
多くの人に見てもらえる、検索に強いホームページを作るにはコツがあります。
当社にご相談ください。

3)「関心のあるワード +地域」 で検索するケース

例えば、「待機児童 ○○市」のような検索に備えるには、トップページに固執することなく、別にそのような受け皿となるページを作りましょう。
当社にご相談ください。

[その他]

トップページのタイトル部先頭に、キャッチコピーを配置している人がいますが、それは無駄なことですから、至急改めるべきです。
タイトル部の先頭は検索の上で最も重要な場所です。
キャッチコピーで検索する人など、ほとんどあり得ないでしょうから、そこにはもっと重要な言葉を配置しましょう。

「タグクラウド」が、とても効果的です

WordPressの機能に「タグクラウド」という機能があります。
各投稿ごとに、そのテーマや用語をそれぞれ「タグ」として登録しておくと、それらをリスト化し、使用回数が多いタグは文字の表記が大きくなるなど、その使用回数の度合いが可視化されて表示されます。

以下は私が80年代の音楽を紹介するブログ「今日は この曲を聴きながら~」で取り上げたアーティスト名をタグとして登録し、「登場アーティスト」として表示している例です。
tag_clud

例えば、「議員ホームページ」の場合、訴えたい政策のキーワードなどを「タグ」として登録しておきます。
「子育て」「待機児童」などなど、関心の高い言葉を明示しておけば、そのページを訪問してもらえる確率も高くなります。

訪問する利用者だけでなく、発信する側でも大きく文字表示される「タグ」を見ることで、自分の発信の傾向を客観的に眺めるなどの利用方法もあります。